ハイロックスの小物|グローブ・ソックス・サポーター

ハイロックスの小物|グローブ・ソックス・サポーター

最終更新: 2026年9月17日

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ハイロックス(HYROX)で使用が認められている装備は、26/27シーズンの公式ルールブックで6項目に限定されています。ニースリーブ、グローブ、ウエイトリフティングベルト、リストバンド、ハイドレーションパック、処方された呼吸器デバイスです。リストにないものは原則すべて禁止で、体操用のグリップは明確に不可とされています。小物選びは、この閉じたリストの内側で考えることになります。

この記事の要点

  1. 使える装備は6項目のリストに限定され、リストにないものは原則禁止です
  2. グローブは認められていますが、体操用のグリップは不可と明記されています
  3. チョークは会場提供のもののみ、スレッドプルとファーマーズキャリーでのみ使えます
この記事の内容

ルール上、使える小物は何か

公式ルールブックの服装・持ち物の規定を表にします。このリスト以外はすべて禁止というのが規定の書き方です。

#認められている装備補足
1ニースリーブ
2グローブ体操用のグリップは不可
3ウエイトリフティングベルト
4リストバンド
5ハイドレーションパック
6処方された呼吸器デバイス喘息の吸入器など

これに加えて、ウェイトベストとユニフォームが、他の選手の安全やパフォーマンスを妨げない限り認められています。リストにない装備を使いたい場合は、レースディレクターの書面許可が必要です

もう1つ、運用上の重要な制約があります。認められた装備を使う場合はスタートからフィニッシュまで自分で持ち続ける必要があります。途中で誰かに渡したり受け取ったりすると「外部からの援助」に該当し、1回につき2分のペナルティや失格の対象になります。レース中に外したグローブを応援者へ預ける、といった行為はできません

ルールの全体像とペナルティ一覧はハイロックスのルール完全ガイドにまとめています。

グローブは使うべきか

グローブが効くのは、握力を使う2種目です。

種目内容握力への負荷
スレッドプル50m(4×12.5m)をロープで引く。常に立った姿勢ロープを手繰り続ける
ファーマーズキャリー200mをケトルベル2つで運ぶハンドルを握り続ける

第三者集計(HyroxDataLab、ソロ395,452件)では、スレッドプルの平均は5分41秒で8種目中3番目に時間を食います。一方のファーマーズキャリーは平均2分22秒で最短です。つまり握力が削られるのは主にスレッドプルで、その後にバーピーブロードジャンプとローイングが控えています。

グローブを使う判断は、次のように整理できます。

使う理由になるもの

  • ロープで手のひらが削れるのを防げる
  • 汗で滑る感覚が減る
  • マメが潰れた状態でも続けられる

使わない理由になるもの

  • 厚みがあると、ケトルベルのハンドルが太くなって逆に握力を使う
  • 濡れると滑る素材がある
  • 着脱の時間がロクスゾーンで積み上がる(1回あたり平均46秒のトランジションを8回繰り返します)

厚手のトレーニンググローブより、薄手で手のひらが滑りにくいタイプのほうが両種目に共通して使いやすくなります。着脱せず最初から最後まで着けたままで問題ないかを、練習で確認しておいてください。

体操用のグリップ(レザーグリップ・パームガード類)は明確に不可です。この点だけは間違えないでください。クロスフィット経験者が持ち込みやすい装備なので、注意が必要です

各種目の攻略はSled Pull(スレッドプル)攻略Farmers Carry(ファーマーズキャリー)攻略で扱っています。

チョークの制限は特に厳しい

握力対策として思いつくチョークには、明確な制限があります。

  • 使用できるのはスレッドプルとファーマーズキャリーのみ
  • 使えるのは会場が提供するチョークのみ
  • 自前のチョークの持ち込み、会場チョークの持ち出し、いずれも違反
  • 違反は2分のペナルティ
  • ウォールボールでパウダーチョークを使った場合も2分のペナルティ

「手が滑るからウォールボールの前に少し」という行為が、そのまま2分の加算になります。ペナルティは最終タイムへの加算として処理されるため、その場で気づかないまま記録に反映されます。

ソックスはどう選ぶか

ソックスにルール上の規定はありません。選ぶ基準は、マメ対策と丈の2つです。

マメ対策

ラン8kmに加えて、そりを押す・引く、ランジで踏み込む、ジャンプして着地するといった動作が入ります。足の中で靴下がずれると、そこがマメになります

  • 綿より化繊の吸汗速乾素材を選ぶ
  • 足首でずれない程度の締まりがあるものにする
  • 新品を当日おろさず、練習で1回は履いておく

丈は次の観点で決まります。

向いている点注意点
くるぶし丈軽く、放熱に優れる床に膝やすねが当たる動作で保護がない
クルー丈(ふくらはぎ中間)すねの保護がある放熱はやや劣る
ロング(膝下)すね全体を保護できる着圧が強いと窮屈に感じる人がいる

床との接触は見落とされやすい点です。バーピーブロードジャンプでは胸が床に明確に接触すること、サンドバッグランジでは後ろ足の膝が明確に床に接触することが求められます。膝とすねは床に当たり続けるため、クルー丈以上を選ぶ人が多くなります。

ウォールボールの種目中は靴を脱いでよいと定められています。脱いだ状態で立つ場面があるため、靴下が極端に薄いと足裏に負担がかかります

ニースリーブ・ベルト・テーピングはどうか

ニースリーブは許可リストの1項目めです。床に膝をつく動作が100mのランジで繰り返されるため、膝の保護という目的が明確にあります。ただし厚みのあるパワーリフティング用は、ランの8kmで擦れる可能性があります。薄手で可動を邪魔しないものが合います。

ウエイトリフティングベルトも許可されています。ただしハイロックスに高重量のバーベル種目はありません。スキーエルゴ、ローイング、ウォールボールでは股関節を深く折る動作が繰り返されるため、腰回りの圧が呼吸を制限する側に働く場合があります。装着したまま8kmを走ることになる点も含めて、練習で判断してください。

テーピングについては、許可リストに明記がありません。本サイトでは可否を断定しません。身体に直接貼るものが「装備」に該当するかはルールブックの記述から確定できないため、必要な場合は事前に大会主催者へ確認することをおすすめします。分からないことを推測で埋めないのが本サイトの方針です。

レース中に持ち込めるもの・持ち込めないもの つま先の覆われた靴が必須。持ち込みが認められているのはニースリーブ、グローブ、ウエイトリフティングベルト、リストバンド、ハイドレーションパック、処方された呼吸器デバイス。リストに無いものは原則禁止で、ヘッドホン、携帯電話、ボディカメラ、耳栓、カメラ付きスマートグラスは明確に禁止されている。 レース中に身につけてよいもの 許可リスト方式です。リストに無いものは、禁止と書かれていなくても原則使えません。 必須 つま先の覆われた靴(ウォールボールの間だけは脱いでよい) 使ってよいもの ニースリーブ グローブ(体操用グリップは不可) ウエイトリフティングベルト リストバンド ハイドレーションパック 処方された呼吸器デバイス 明確に禁止されているもの ×ヘッドホン ×携帯電話 ×ボディカメラ(GoPro など) ×耳栓 ×カメラ・録音機能のあるスマートグラス ※ 使ってよいものは、スタートからフィニッシュまで自分で持ち続けます。途中で人に渡したり受け取ったりすると   「外部からの援助」とみなされます。26/27シーズンの公式ルールブック(シングル)に基づきます。
小物は許可リストにあるものだけ使えます。体操用グリップは不可です

心拍計やGPSウォッチは使えるのか

ここは正直に書きます。本サイトでは可否を断定しません。

事実として確認できているのは次の2点です。

  1. 公式ルールブックの許可リスト6項目に、時計・心拍計の類は含まれていません。リストにないものは原則禁止という書き方になっています
  2. 一方で、HYROXには公式ウェアラブルパートナー兼タイムキーパーが存在します。Amazfitが「The Official Wearable Partner & Timekeeper of HYROX」として3年契約を発表しています

この2つは表面的に食い違って見えます。ルールブックの許可リストの「装備」がどこまでを指すのか、公式ページ上で明示されていないためです。

対応としては、出場する大会の最新ルールを確認するか、主催者へ問い合わせるのが確実です。タイム計測そのものは、足首に装着する計測チップで主催者側が行います記録のために自前の時計が必要になる場面はありません。

なお、明確に禁止されているものとしてカメラ・録音・ライブ配信・データ送信・ARの機能を持つスマートグラスやAIグラスが名指しされています。ウェアラブル全般が自由という状況ではない点は押さえておいてください。

禁止されている装備

ここは断定できます。公式ルールブックが明確に禁止しているものです。

禁止装備
ヘッドホン
携帯電話
VRヘッドセット
GoPro等のボディカメラ
ヘルメット
呼吸装置
圧縮空気ボンベ
耳栓
カメラ・録音・ライブ配信・データ送信・AR機能を持つスマートグラス/AIグラス
体操用グリップ(許可リストのグローブの但し書きで除外)

音楽を聴きながら走ることはできません。ヘッドホンは名指しで禁止されています。練習でイヤホンを使っている人ほど、本番との違いを事前に体験しておく価値があります

携帯電話も禁止です。写真を撮りながら回るという運用は成立しません

小物選びで失敗しやすい点

買い足す前に、そもそも必要かを考えてください。許可リストの6項目は「使ってよい」であって「使うべき」ではありません。初出場で全部を揃える必要はまったくありません。何を持っていくかの全体像はハイロックス初出場の持ち物チェックリスト完全版で確認できます。

装備が増えるほど、トランジションが遅くなります。ロクスゾーンでの移動時間はすべて完走タイムに含まれます。ある大会の825名を分析したデータでは、完走1時間30分以上の層はトランジション合計が6分58秒で、1時間10分未満の層より3分17秒多く費やしていました(HyroxDataLabによる1大会の分析。サンプルは限定的です)。着脱に手間取る装備は、この差をさらに広げます。

新品を当日おろさないでください。グローブもソックスもニースリーブも、動いてみないと相性が分かりません。最低1回は本番と同じ組み合わせで長めの練習を通してください。

リストにない装備を「バレなければ」で持ち込まないでください。スポーツマンシップに反する行為は、レースディレクターの判断で2分のペナルティまたは失格の対象になります。失格になると、その大会のリザルトデータは一切もらえません

よくある質問

Q1: グローブは必須ですか?A: 必須ではありません。認められているだけです。スレッドプルとファーマーズキャリーで握力が保たない人にとって有効な選択肢という位置づけです。

Q2: クロスフィットで使っているグリップを持っていっていいですか?A: 使えません。許可リストのグローブの項目に「体操用のグリップは不可」と明記されています。

Q3: 自分のチョークを持っていってもいいですか?A: 使えません。会場が提供するチョークのみ、スレッドプルとファーマーズキャリーでのみ使用できます。自前チョークの持ち込みは2分のペナルティ対象です。

Q4: リストバンドは何のために使うのですか?A: 許可リストの1項目です。汗を拭う用途のリストバンドを指します。なお受付で配られる大会のリストバンドは別物で、ディビジョンとスタートウェーブを示すため手首に見える状態で着用します。

Q5: サポーターやコンプレッションスリーブは使えますか?A: 膝についてはニースリーブが許可リストに入っています。それ以外の部位のサポーターは明記がないため、本サイトでは断定しません。事前に主催者へ確認してください。

Q6: イヤホンで音楽を聴けますか?A: 聴けません。ヘッドホンは明確に禁止されています。耳栓も禁止対象です。

Q7: ハイドレーションパックは持っていくべきですか?A: 許可されていますが、給水はロクスゾーンを通過するたびに最低1回提供されます。背負い続ける負担とサンドバッグを担ぐ動作との干渉を考えると、初出場で必須とは言えません。

Q8: 装備を途中で外して置いておくのは問題ありませんか?A: 認められた装備はスタートからフィニッシュまで自分で持ち続ける必要があります。他人へ渡す・受け取る行為は外部からの援助にあたり、1回につき2分のペナルティ対象です。

まとめ

ハイロックスの小物は、公式ルールブックの閉じた許可リストの内側で選ぶというのが出発点です。

  • 認められているのは6項目のみで、リストにないものは原則禁止
  • グローブは可、体操用グリップは不可
  • チョークは会場提供のもののみ、スレッドプルとファーマーズキャリーでのみ使用可
  • ヘッドホン・携帯電話・カメラ類・スマートグラスは明確に禁止
  • 心拍計やGPSウォッチの扱いは一次資料から確定できないため、大会に確認する

持ち物の全量はハイロックス初出場の持ち物チェックリスト完全版にまとまっています。ルールとペナルティの詳細はハイロックスのルール完全ガイド、ウェアはハイロックスの服装・ウェア選び、握力が要る2種目の攻略はSled Pull(スレッドプル)攻略Farmers Carry(ファーマーズキャリー)攻略へ進んでください。


※本サイトはハイロックス(HYROX)の非公式情報メディアです。HYROXおよび関連する名称・ロゴは HYROX World GmbH の商標であり、本サイトは同社およびその関連会社とは一切関係がありません。大会日程・ルール・料金は変更される場合があります。最新かつ正確な情報は公式サイトをご確認ください。

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